乙女ゲー中心の気ままなゲームプレイ記録です。ネタバレにはご注意ください。
2007
3Bの友情に涙して、気がついていませんでしたが。
親友である火原よりも先に本性を香穂子に見せていた柚木の心に、火原は思い至らなければならないのではないでしょうか。
それは、柚木が香穂子のことを周囲とは格別の存在としているってことでしょう?
それに気がついた時に火原はどうするのかなー?
親友である火原よりも先に本性を香穂子に見せていた柚木の心に、火原は思い至らなければならないのではないでしょうか。
それは、柚木が香穂子のことを周囲とは格別の存在としているってことでしょう?
それに気がついた時に火原はどうするのかなー?
---------------------------------
第三者のほうが物事を冷静に見ることが出来るのは当たり前のこと。
熱くなっている当人がいかに空回りしているかとか、険悪な争いの中身がしょうもないことだったりとか―――誰が誰を好きである、とか。
隠しているつもりでも、見ていればわかる。自分もまた注意している人物に関わりある場合なら尚更。
それは時々もどかしくて、時々苛立たしい。
「火原さん」
森の広場で延々とトランペットを鳴らし続けている火原の背後から近寄っていった。
最近、熱心に練習を重ねている姿をよく見かける。土浦から聞いたところ、火原が同じ曲を何度も何度も繰り返して弾いているとうのはこれまでになかったことらしい。
火原の見つめる先にはっきりとした目標が出来た。
そういうふうに、何かが火原を変えた。
何かが―――誰かが?
「火原さん」
加地の声に気がつかない火原にもう一度声を掛けた。今度は音が途切れた隙を突いて。
「あっ、加地君」
大きく息を吐き出した火原は肩越しに加地の顔を見た。
「熱心に練習してるんですね」
「うん」
トランペットを持っていない手で、自分の後頭部を軽くなでる。照れくさいらしい。
「こんなに同じ曲ばっかり練習することってこれまであんまりなかったから、新鮮なんだ。やってもやっても新しいことが見つかって面白いんだよ。今までこんなことにすら気がついていなかった自分が恥ずかしいよ。楽しいって思ってるだけじゃ、こんなこと知らないままだった」
「ちょっと休憩しませんか?」
加地は紙パック入りのコーヒーを見せて、火原を近くのベンチに誘った。
「冷たくって美味しい」
一気に半分ほど吸い上げてから、火原は満足げに笑った。一方の加地はストローを刺したっきり、一度ストローを口に咥えたものの、一口も飲まないまま離す。
「火原さん」
「何?」
「ちょっとした質問です」
硬い口調になってしまわないように心掛けながら言葉を続ける。
「もし、親友と恋人を選ばなくちゃならなくなったとき、火原さんはどちらを選びますか?」
火原はぽかんと加地を見つめ返してきた。
一瞬、質問の意味を取り損ねたのだろう。
「それって、柚木か香穂ちゃんか、どっちを選ぶかってこと?」
「火原さんならそうでしょうね」
「そんなこと出来ないよ! 柚木も香穂ちゃんもどっちも大事なんだからさ!」
「わかってますって。そこを敢えて質問してるんですよ」
「えええ〜〜〜?」
悲愴な火原の叫びは、答えに窮しているからだ。加地はそう思っていた。
だが。
「じゃあ、そうなったら、選ばなきゃいけなくなるような状況を先にどうにかするよ」
答えはすぐに火原の口から出てきた。その速さにも驚いたのだが、内容にもまた驚かされて反応が鈍った。
「おれはどっちかを選ぶなんて器用なことできないし」
「そうですか」
ようやく出てきた加地の言葉はそれだった。それくらいしか返せない自分が可笑しくなって、笑いが込み上げてくる。
火原が、どちらかを選べないことは最初からわかっていた。それでも訊いてみたかったのだ。
それは、ちょっとした意地悪―――。
それなのに、意地悪にもなりはしなかった。最初から、無意味だったのだ。
「あれ? なんで笑うの?」
真剣な顔をして火原が困っている。
(それなら、少しは目的を果たせたかな?)
ひと目見たときからずっと気になっていた。その音を耳にしてから忘れられなかった。ようやく再会できたのに、それは加地にとって余りにも遅い再会だった。
この持て余した気持ちの行き場をどこかにぶつけたくなっても仕方があるまい。これくらい、許して貰いたい。
(これくらい許されてもいいよね?)
---------------------------------
相変わらず報われないうちの加地くん。すみません。
このネタが浮かんだのは本文で書いた、香穂子は親友の火原よりも先に柚木の正体を知っていたということで、柚木は香穂子を気に入っているのではないかと火原は気づいていてもおかしくないんじゃあ? というささやかな疑問からでした。それがどうしてこのネタに成ったのかというと、よくわかりません。柚木とは恋のさや当てとかしそうにないし、というのもあったのかな。気づいたらここまで話が飛んでました。この話では火日カップルになってるんですよね。で、その状況で火原なら親友と恋人とどちらを取るかなーと思っただけのことです。
第三者のほうが物事を冷静に見ることが出来るのは当たり前のこと。
熱くなっている当人がいかに空回りしているかとか、険悪な争いの中身がしょうもないことだったりとか―――誰が誰を好きである、とか。
隠しているつもりでも、見ていればわかる。自分もまた注意している人物に関わりある場合なら尚更。
それは時々もどかしくて、時々苛立たしい。
「火原さん」
森の広場で延々とトランペットを鳴らし続けている火原の背後から近寄っていった。
最近、熱心に練習を重ねている姿をよく見かける。土浦から聞いたところ、火原が同じ曲を何度も何度も繰り返して弾いているとうのはこれまでになかったことらしい。
火原の見つめる先にはっきりとした目標が出来た。
そういうふうに、何かが火原を変えた。
何かが―――誰かが?
「火原さん」
加地の声に気がつかない火原にもう一度声を掛けた。今度は音が途切れた隙を突いて。
「あっ、加地君」
大きく息を吐き出した火原は肩越しに加地の顔を見た。
「熱心に練習してるんですね」
「うん」
トランペットを持っていない手で、自分の後頭部を軽くなでる。照れくさいらしい。
「こんなに同じ曲ばっかり練習することってこれまであんまりなかったから、新鮮なんだ。やってもやっても新しいことが見つかって面白いんだよ。今までこんなことにすら気がついていなかった自分が恥ずかしいよ。楽しいって思ってるだけじゃ、こんなこと知らないままだった」
「ちょっと休憩しませんか?」
加地は紙パック入りのコーヒーを見せて、火原を近くのベンチに誘った。
「冷たくって美味しい」
一気に半分ほど吸い上げてから、火原は満足げに笑った。一方の加地はストローを刺したっきり、一度ストローを口に咥えたものの、一口も飲まないまま離す。
「火原さん」
「何?」
「ちょっとした質問です」
硬い口調になってしまわないように心掛けながら言葉を続ける。
「もし、親友と恋人を選ばなくちゃならなくなったとき、火原さんはどちらを選びますか?」
火原はぽかんと加地を見つめ返してきた。
一瞬、質問の意味を取り損ねたのだろう。
「それって、柚木か香穂ちゃんか、どっちを選ぶかってこと?」
「火原さんならそうでしょうね」
「そんなこと出来ないよ! 柚木も香穂ちゃんもどっちも大事なんだからさ!」
「わかってますって。そこを敢えて質問してるんですよ」
「えええ〜〜〜?」
悲愴な火原の叫びは、答えに窮しているからだ。加地はそう思っていた。
だが。
「じゃあ、そうなったら、選ばなきゃいけなくなるような状況を先にどうにかするよ」
答えはすぐに火原の口から出てきた。その速さにも驚いたのだが、内容にもまた驚かされて反応が鈍った。
「おれはどっちかを選ぶなんて器用なことできないし」
「そうですか」
ようやく出てきた加地の言葉はそれだった。それくらいしか返せない自分が可笑しくなって、笑いが込み上げてくる。
火原が、どちらかを選べないことは最初からわかっていた。それでも訊いてみたかったのだ。
それは、ちょっとした意地悪―――。
それなのに、意地悪にもなりはしなかった。最初から、無意味だったのだ。
「あれ? なんで笑うの?」
真剣な顔をして火原が困っている。
(それなら、少しは目的を果たせたかな?)
ひと目見たときからずっと気になっていた。その音を耳にしてから忘れられなかった。ようやく再会できたのに、それは加地にとって余りにも遅い再会だった。
この持て余した気持ちの行き場をどこかにぶつけたくなっても仕方があるまい。これくらい、許して貰いたい。
(これくらい許されてもいいよね?)
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相変わらず報われないうちの加地くん。すみません。
このネタが浮かんだのは本文で書いた、香穂子は親友の火原よりも先に柚木の正体を知っていたということで、柚木は香穂子を気に入っているのではないかと火原は気づいていてもおかしくないんじゃあ? というささやかな疑問からでした。それがどうしてこのネタに成ったのかというと、よくわかりません。柚木とは恋のさや当てとかしそうにないし、というのもあったのかな。気づいたらここまで話が飛んでました。この話では火日カップルになってるんですよね。で、その状況で火原なら親友と恋人とどちらを取るかなーと思っただけのことです。
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無題
アヤさん、こちらでもコンニチハ!
そう言われれば、火原っちは気が付かなかったのかどうか疑問ですね…。
(私も今気付いたので同類ですかね…)
やっと柚木様ルート無事終わりましたので、
とってもこの話し(気持ち?)分かりますー(>_<)/
だって、黒柚木様を見た時の火原っちの反応!
『だってどっちも本当の柚木だろ』って
うわー、香穂ちゃんが、騙してるー!って思ってたのとは大違いですよー!なんてナチュラルに素敵な人なんですかー!はぁ、火原&柚木コンビ様には、かないませんです。
もう、香穂ちゃんのコトなんて放っておいて、二人で楽しい人生送ったほうがいいのでは…。
(はっ、乙女としてダメな発想だわ…コレ…)
そんなボケ感想は置いておいて、
火原っちの、恋愛&友情論ですね!
どっちも大事!って分かりますね。
やっぱ普通に人としてのスタンスなんでしょうかね。えっと、大好きが、いっぱい、というか…。
そうやって考えると、男性としてというよりは、人間性として火原っちは尊敬できる理想の人ですね!
なんか、だらだら書いてしまいましたが、火原っちは、やっぱ何処迄もイイ人!ってことで…。って結論でどうでしょう…。(笑)
そう言われれば、火原っちは気が付かなかったのかどうか疑問ですね…。
(私も今気付いたので同類ですかね…)
やっと柚木様ルート無事終わりましたので、
とってもこの話し(気持ち?)分かりますー(>_<)/
だって、黒柚木様を見た時の火原っちの反応!
『だってどっちも本当の柚木だろ』って
うわー、香穂ちゃんが、騙してるー!って思ってたのとは大違いですよー!なんてナチュラルに素敵な人なんですかー!はぁ、火原&柚木コンビ様には、かないませんです。
もう、香穂ちゃんのコトなんて放っておいて、二人で楽しい人生送ったほうがいいのでは…。
(はっ、乙女としてダメな発想だわ…コレ…)
そんなボケ感想は置いておいて、
火原っちの、恋愛&友情論ですね!
どっちも大事!って分かりますね。
やっぱ普通に人としてのスタンスなんでしょうかね。えっと、大好きが、いっぱい、というか…。
そうやって考えると、男性としてというよりは、人間性として火原っちは尊敬できる理想の人ですね!
なんか、だらだら書いてしまいましたが、火原っちは、やっぱ何処迄もイイ人!ってことで…。って結論でどうでしょう…。(笑)
無題
PONさん、こちらからもこんにちわ。
いえもう、3B万歳! でいいと思います。
香穂子は正直、この二人の前ではどうでもいいと思います。
柚木様連鎖で火原が「二人だけにしてくれる?」って言ってたところが、3Bの絆をすっごい感じて大好きです。
柚木様も火原か香穂子かって言われたら、どっちも助けるとかいいそうです。
でも、個人的には火原>香穂子であって欲しい気もします。
いえもう、3B万歳! でいいと思います。
香穂子は正直、この二人の前ではどうでもいいと思います。
柚木様連鎖で火原が「二人だけにしてくれる?」って言ってたところが、3Bの絆をすっごい感じて大好きです。
柚木様も火原か香穂子かって言われたら、どっちも助けるとかいいそうです。
でも、個人的には火原>香穂子であって欲しい気もします。
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本、CD、ビーズ、寝ることなど、好きなものが多すぎるOL。
でもおかげでかなり幸せ。
ゲームはあちこち手を出しつつ、コンプしたのは少ないかもというへたれゲーマー。
でもおかげでかなり幸せ。
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